MESシステムとは?
本記事は、MESシステムは製造現場において、どのような役割を担うかに関して説明します。
MES(Manufacturing Execution System)とは、現場の作業員を支援・指示し、製造工程の管理・追跡を支援する「製造実行システム」です。つまり、現場における製造を直接的に推進する製造オペレーションのデータ管理を統括するシステムです。
製造管理のレイヤーは 3つに分かれています。
- 計画レベル
- 運用レベル
- 管理レベル
上位層にあたる計画レベルでは、取引管理、生産計画(月次・年次計画)、会計管理といったコア業務のサポートを担います。
このような機能を実現するシステムの代表格がERP(Enterprise Resource Planning)です。
下位層とにあたる制御レベルは、製造設備や検査設備の制御と指示に関連する作業のサポートを担います。
このような機能を実現するシステムの代表格がPLC(Program Logic Controller)やDCS (Distributed Control System)です。
そして、2つの層の間に位置し、2つの層を接続する役割を担う層が運用レベルであり、MES はこの機能を実行するシステムです。
では、MES は具体的にどのように機能するのでしょうか。
MESの標準規格を策定するアメリカの団体である MESA International は、MES機能を11に分類しています。
- 生産資源の配分と監視 (Resource Allocation & Status)
- 作業のスケジューリング (Operations/Detailed Scheduling)
- 差し立て・製造指示 (Dispatching Production Units)
- 仕様・文書管理 (Document Control)
- データ収集 (Data Collection)
- 作業者管理 (Labor Management)
- 製品品質管理 (Quality Management)
- プロセス管理(工程品質管理)(Process Management)
- 設備の保守・保全管理 (Maintenance Management)
- 製品追跡と系統管理 (Product Tracking & Genealogy)
- 実績分析 (Performance Analysis)
このようなMES機能を適切に活用することで、品質(Quality)、コスト(Cost)、納品(Delivery)の面で現場の効率化、管理、改善することができます。
製造拠点がグローバルに拡大する中、また品質に対する顧客要求が高度化する中、製造データを正確に収集し、資源の活用効率を向上させることは欠かせません。タイでも、MESシステムの導入を検討するお客様が年々増えています。